母との確執 １７
TTTS（双胎間輸血症候群）
一卵性の双子の中でMD双胎、MM双胎のみが発症する。
胎盤内で二人の児の血管が繋がっており、吻合血管といい
TTTSは二人の児の血流の不均等をおこした状態。
受血児は、羊水過多や心不全、胎児水腫という状態になる。供血児は、羊水過少や腎不全になり
両児とも進行すれば子宮内で胎児死亡に至る。
私は、この状態になっていました。
お腹が、とても大きくなり、体中が痛くなり立てなくなったのは
これが原因でした。
とにかく体調が悪く、歩いたりするのが難しく
妊婦健診に夫も心配してついてきてくれました。
※今まで４人出産してますが、妊婦健診着いてきたの初めてです。
その日は、たまたま ものすごく混んでおり
待合でずいぶんと待ちました。
自分が、なぜこんなに体調が悪いのかもわからずに長時間不安でした。
妊婦健診で体重を計ると２週間前より４キロ増えていました。
おかしい・・・４キロ？？！！
尿検査も尿たんぱくが＋２でした。
何か やっぱりおかしい・・なんだろう・・
診察に呼ばれ先生に体調が悪いと話しました。
その日は、たまたま主治医ではなく若い女の先生で
体重が４キロ増えていたことを言うと
「双子ちゃんですしねー」とニッコリ笑いながら
エコーを始めます。
何度も何度も エコーで確認しています。
角度が・・うーん・・ちょっと・・見えない
角度が・・とかなり長い事みていて
普段から双子は、向いてる方向が色々で
変な体制になったりしていて いつもエコーで
２人をちゃんと確認するのが単胎よりも
時間が、かかるので また見にくいのかなぁと
でもさすがに
「あれぇ ちょっと こっちの子が、見にくい あれ、あれ・・・・」と言って なかなか見つけられないので
何？この先生 めっちゃ下手くそ？
新人の先生？
何でこんな体調が悪いのに さっさと終わらせてくれないのよ・・
それにこちらの話も空返事で必死でエコーを見ている
「ちょっと・・待っててくださいね」と先生が席を外しました。
えぇ？何なの？早くして欲しいわ・・
と思っていると主治医がやってきて
今日、外来休みのはずなのにおかしいな・・
とにかく体調の話をしながら
エコーで見てもらう感じで
あぁ・・あの女の先生 やっぱり新人だから双子は見にくかったのかな？
だから わざわざ しっかりした先生を呼びに？と思っていると
「１人 心拍が確認が難しいです」
え・・どういう事？
「お姉ちゃんのほうには羊水がほとんどなく真空状態になっており子宮の壁にくっついてしまっており心拍が、このエコーでは確認が難しいです。妹ちゃんのほうは羊水がいっぱいになっている状態です。おそらく体が痛いのや体重が増えているのは
羊水でお腹がいっぱいになっているからです」
「TTTSってことですか？」
すぐに先生の言ってることが理解できました。
「今、３２週なので 妹ちゃんを出してあげる方がいいかもしれませんので
手術の準備をするかもしれません」
この時点で夕方の１７時前だったので
横にいた夫に子供達の保育所の迎えを頼みました。
夫は私の母に電話をしてすぐ来て欲しいと頼みました。
三男出産のときに
夜２３時ころに陣痛が強まり病院に行きました。
夫は仕事があり
夜、子供達だけになってしまうので
母に夜遅く電話をしてタクシーで４０分くらいの距離を来てもらいました。
その時に 「夜は行くのは大変だから四男の時はもう夜は呼ばないで欲しい。
翌朝にしてほしい」と言われていました。
なので四男の時には出産よりも早めの産まれる前から来てもらっており
四男の時には、夜中に破水したので
夜中に母を起こすこととなりました。
同じマンションの横の部屋を母用に用意していたので
その部屋で寝泊まりしてもらっていて
夜中破水して大急ぎで焦って横の母の部屋をノックしましたが
何回チャイムをならしてもノックしても出てこないので
かなり大きくドンドンドンドンと叩いたり、チャイムを何度もならしました。
すると母は中から鍵を開けずに
「誰ですか！！？？こんな夜中に！！誰ですか！！やめてください！！」
と もものすごく怯えて怒っていました。
そんな事が以前にあったので
夫には夜は母は呼ばないようにしてほしと言ってあったのですが
夫も思いもよらず双子の１人の心拍が確認できない事態に
居合わせてしまいパニックだったのか
母を無理やり呼んでしまったようなのです。
母は、翌朝行くと言ったようなのですが
夫が何とか来て欲しいと強く頼んで
母は仕方なく私の父に頼んで夜、２人で家に来てくれたと夫から聞き
あぁ・・母は疲れてしまわないか・・
やめてくれと言っていたのに呼んでしまったな・・と不安には思っていました。
ただ私も１人を亡くし、もう１人もほっておけば亡くなってしまうか
障害をもって生まれる可能性が高かったため緊急帝王切開になるかどうかで
どうなるかわからない不安でいっぱいだったので
母の事は考える余裕がありませんでした。
