母との確執 ７
母は、私が中学生の頃からスナックで働いていましたが
私が高校生の時には自分でスナックを経営し始めます。
こういう業界では、ある程度の年齢になれば雇われて勤めるのは厳しいのでしょう。
スナックを経営し初めて、私がよく聞いたのは勤めている女の子とのトラブルです。
まぁ色んな女の子がいますよね。
信頼していた子から裏切られたり、癖の悪い子とか、お金のトラブルなどなど・・
考えてみれば母は、裕福な家庭の育ちでお嬢さん育ちだったと思います。
人に優しくして信用しすぎるところがあったのではないかなと思います。
私が思うには経営者には向いていないと思います。
私が小学校の頃のPTAの集まりでもお金を抜かれたり、
知り合いにお金を貸して飛ばれたり
スナックを経営している時も
あの子にはあんなにしてやったのに・・
あの子にはお給料をこんなにあげたのに・・
たいして仕事もできなかったのに可愛がってやったのに・・
「あの人には、すごく良くしてやったのに なぜこんな仕打ちをしてくるのか？あんなにやってやったのに・・・」
と相手を信用しすぎたり、見返りを期待しすぎたりしていたように思います。
スナックを経営している頃
母には彼氏がいました。
大企業の重役で自分で喫茶店も経営していました。
チビで ずんぐりむっくり、どんくさくて、ジジイっぽくて
それに奥さんがいたから 私は嫌いでした。
若い私にしたら もっとカッコいい人がいいし・・
年よりだし・・
奥さんいるって・・どういうつもり？？？と思っていました。
母が、言うには大企業の重役で頭も良くて、お金も持ってるし！すごい人だと
言っていて
この頃の母は、この人に色々お世話になっており
とても贅沢な生活をしていました。
おじさんは、私にも優しかったけど
とにかくカッコよくなかったので・・
おじさんには、愛想の悪い娘でしたね。
車の運転も、めっちゃ下手くそでイライラしました笑
そんな生活も続きましたが
私が大学２年くらいの夏休みの事です。
１人暮らしのマンションから実家に帰ってきました。
母は、夜お店に行っていたので
夜帰ってきた私は実家のベッドで寝ていました。
朝方、おばあちゃんから
「母が車で事故をして病院に行っている。とても大きな事故で大変だ」と聞かされて
病院に行きました。
母が乗っていた軽四はペッちゃんこでした。
ブレーキなしで速度も速く
トラックに突っ込んでいったそうでした。
よく生きていたな・・というような事故でした。
母は顔に大きな傷を負い、足も複雑骨折をしており、大腿骨骨折をし
足にボルトを入れました。
事故をした際に母が下着をつけておらず
親戚中になぜなのか？聞かれ
私もよくわかりませんでしたが
まだ 朦朧としている母が私に
「お客さんのAさんが、やらしいことをしてきてなぁ～。
あんたが家に帰ってきてるから早く帰りたいのに帰らせてもらえなくてなあ～。
やらしいことをしてきてなぁ～」と何度も何度も、うわ言のように言われて
気持ち悪かった事を覚えています。
母は飲酒運転でベロベロだったようでした。
普段からも車に乗って仕事に行ったりしていたようでした。
普段はお店で昼くらいまで寝てから帰るところが
私が実家に帰ってきていたから急いで帰ろうとしたと言っていました。
私が大人になってから思ったことですが
母は、色んなことに甘いところがあり
お金を貸したり、人を信用しすぎたり、飲酒運転を甘く考えたり
いい人だけれども・・・というような人でした。
人をひいて死なせたりすることがなくて良かったと思いました。
お酒を飲んで運転するという事は、殺人をおこしてしまう事と同じくらいのことだと理解しておかないといけないですよね。
飲むなら乗るな！乗るなら飲むな！
その後、リハビリなどをし復帰しますが
阪神大震災や色々なことでお店を閉店します。
このお店を経営している事は
私の父には言わないように母から言われていました。
仕送りをとめられてしまうからなどと言っていたように思います。
この事故をさかいに母の人生は変わっていったのだと思います。
